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入院記録①~4月16日から22日まで~ [ノ:9ヶ月]

たくさんの方にご心配おかけしました。
ノノ、5月6日に無事退院しました!
ICUを出てからの驚異的な回復には先生達もびっくり!私もびっくり!

そして退院から1週間経ちました。
気持ちに余裕が出来たので、ノノの闘いと頑張りを、
入院記録として残したいと思います。


【4月16日(月)】
救急車で搬送されたノノ。
救急センターですぐに救命処置が行われました。
脱水がひどくて、静脈がつぶれてしまい、血管からの点滴を断念。
膝下の骨に直接針を刺しての点滴でした。
疼痛刺激(かかとや手のひらに針でさした跡が何個もありました)にも最初は反応がなく、
酸欠状態が長かったため脳が相当ダメージを受けていると思われていました・・・。
が、数時間後に疼痛反応が出て、脳死状態になることは免れました。
その後、髄液採取をして脳にロタウィルスが侵入していないかを調べましたが、ウィルス
は検出されませんでした。良かった・・・。
救急センターから小児科病棟に移動してきたノノは、この時まだ意識は戻っていません
でした。
点滴だらけのノノを見て心が潰れそうになりました・・・。
「ノノ、ごめんね」「ノノ、頑張って・・・」
祈ることしか出来ませんでした。
そして、その数時間後、ノノは目を開けてくれました!!!
先生や看護師さん達から歓声があがり、「お母さん早く早く!」と看護師さんに呼ばれ、
ノノのそばに行くと、私を見て、弱々しくはありましたが泣き声をあげてくれました。
意識が戻ったこと、声を出せたこと、両手足を差異なく動かせていることなどから、脳の
機能に関してはダメージがそれほど大きなものではないのではないか、という先生の
お話がありました。あくまでも今の時点での推測に過ぎませんが、とも。
旦那と2人で泣きました。
推測でも何でも、ノノの意識が戻ったことが、本当に本当に嬉しかったんです・・・。
泣き声も聞けたし、パタパタと手足がちゃんと動いている・・・。
そして、少し落ち着いたところでこれからの話をしたのですが、私もロタに感染している
可能性が高かった(というか、下痢をしていたので確実に感染していた)ので、病院には
一緒に泊まることが出来ません。ノノのそばにいてあげたかったのですが、下痢が治る
までは自宅待機という形になり、初日は旦那が泊まりました。


【4月17日(火)】
ちょこちょこ旦那からメールがあり、酸素マスクは外せないけれど、昨日と同じで泣いたり
動いたりしている、という内容に一安心。
そして更に・・・自分も腰と首に嫌な痛みが始まり、そして下痢も始まったと・・・。
ロタ、旦那にも感染ってしまいました。
(この日から1週間以上、旦那は嘔吐と下痢に苦しみました)
私もまだ下痢が続いていたので泊まれません。
一晩おじいちゃんにお願いしました。
旦那は本当にだるそうで、何とか車で帰ってきました。
私の症状は思いのほか軽くて、嘔吐は一度もなく、病院でもらった薬を飲んで下痢も
だんだん良くなってきていました。


【4月18日(水)】
私の症状が落ち着いたので、夕方におじいちゃんと交代。
今晩から私が泊まることになりました。やっと、ノノのそばにいられます。
この日、病院に向かう車の中で携帯に電話がかかってきました。付き添いしている
おじいちゃんからでした。
「先生から詳しい説明があるから、両親揃って来て欲しいそうだ」ということでした・・・。

“・・・両親揃って・・・”

ロタが感染って具合の悪い旦那も呼ばれるということは、決していい話ではないことが
素人の私でもわかりました。
すぐに旦那に電話をかけて、今から病院に向かって欲しいということを伝えました。
電話を切ってから涙が溢れてきました。どんな説明を受けるのか怖くて怖くて、手の震えが
止まりませんでした・・・。


先生からの経過説明を簡単にまとめると、
 ●心肺停止の一歩手前で搬送されてきた
 ●静脈が潰れていて点滴が確保出来ない状態だった
 ●4回目の検査でやっとロタウィルスが検出された
 ●強い虚血状態により全身の臓器がダメージを受けている
 ●電解質と肝機能の値が特に悪い
 ●肺に溜まった水で呼吸が少し苦しい
 ●脳波の結果は今のところ問題ない
 ●全身のあちこちで微少な出血が進行している
 ●血小板が足りなくなってきている

胃からの出血があり、意識が戻ってもミルクは飲めませんでした。
鼻から胃へつながっているチューブからは毎日少量の血が吸い上げられていま
した。
一回目の血小板の輸血が行われました。
昨晩のことをおじいちゃんから聞きましたが、酸素マスクが1度外れたそうですが、
またすぐに着けられたそうです。ノノ、酸素濃度が全然安定しない状態で。
酸素マスクから送られる酸素を100%にして、何とか一晩を過ごしました。

120418.JPG



【4月19日(木)】
入院してからもずっと熱が下がらず、肺の他に胸にも水が溜まり始めてしまいました。
お昼前に先生が病室に来て、
「ノノちゃん、このままだともっと呼吸が苦しくなってかわいそうなので、ICUに入って
人工呼吸器を着けることにします。このまま悪化させるよりも、今のうちに人工呼吸器
に切り替えたほうがその後の回復も早くなるので、あくまでも良くなるためのものです
から。お母さん心配でしょうけど、ノノちゃんも呼吸が苦しくなくて楽になりますよ」
というお話でした。
ノノが苦しまずに済むならもちろんその方がいいので、「先生、お願いします」と先生に
任せました。
数時間でICUに呼ばれ、人工呼吸器を着けて薬で眠らされているノノと対面。
ベッドの周りを機械に囲まれ、すごい数の点滴・輸液・・・。
でも、苦しそうな呼吸ではなく、気持ち良さそうに寝ているノノの寝顔を見てホッと
しました。ずっとノノの頭を撫でていました・・・。
溜まった胸水を抜くため、胸の横からチューブが入れられていました。
寝顔は本当にかわいかったです。が、管だらけのノノを見て涙が溢れました。
貧血も進んでいて、赤血球の輸血と、血液の輸血も行われました。
産まれてからずっと不明だったノノの血液型。先生に聞いてみたら、私と同じB型。
足りなくなったらいくらでも私の血を使って下さい!!と思わず言ってしまいました。



【4月20日(金)】
病院の家族控え室に泊まって朝を迎えました。
朝の面会に行くと、なんだか腕がピクっピクっと定期的に動いていて・・・。
するとちょうど先生がノノの所に来ました。
「昨夜ノノちゃん痙攣を起こして。脳の浮腫や出血の可能性があるので今日MRIを
撮ります」
と、朝からショッキングな報告でした・・・。
さっきの腕のピクピクは痙攣でした・・・。
そして続けて先生から
「脳を休ませるためにノノちゃんの体温を34度に下げて、しばらくの間様子を見ましょう」
と言われました。
そして、ICUの看護師さんから「低体温にすると状態が急変することはまずないので
お母さん、自宅に帰っても大丈夫ですよ。24時間、私達が見ていますから。」と。
先生もその意見に賛成のようで、私はその日の面会時間(21時)が終わったら帰る
ことにしました。

昼間、職場の方が面会室に来てくださって、いろいろ話をしました。
ノノのことはもちろん、関係ない世間話もたくさん。とても気が紛れました。
不謹慎かもしれませんが、楽しいおしゃべりの時間でした。
だけど、夕方、一人で家族控え室にいると涙が止まりませんでした。

全身の臓器からの出血がおさまらず、貧血が進んでいたため、2回目の血小板輸血と
血液の輸血も行われました。


【4月21日(土)】
昨夜家に戻って来て、午後にノノの面会に行きました。
低体温にしているおかげで、あれから痙攣は一度も起こしていないとのこと。
良かった・・・。
そして先生から「MRIの結果が出ました」と、説明室に呼ばれました。
重要な話の時は「ご両親一緒に」と言っていたので、今回は「お母さんだけで
いいですよ」と言われたので、もしかしてそれほどひどくはなかったのかも・・・
という希望を持って説明室に行きました。
その結果は、痙攣を起こしたけれども浮腫もなく出血も見当たりません、という
嬉しいものでした。
すぐに旦那にメールで知らせました。旦那もすごくホッとしていました。

良かった・・・神様、ありがとうございます・・・。



【4月22日(日)】
午後に面会に行きました。
先生からまた嬉しいお話がありました。
「あれから痙攣も起こしていないし、状態も安定してきたので、明日から徐々に
体温を戻してみましょう」
と。
肺に溜まった水も少しずつ少しずつ少なくなってきていて、その代わり、人工
呼吸器を使っていることによる無気肺が上部に少し増えていました。
でもこの無気肺は人工呼吸器を外せば良くなるそうです。
また血小板が減少していて貧血も進んでいたので、3回目の血小板輸血と血液の
輸血が行われました。

夕方、ノノの頭を撫でながら、
「ここまで本当に頑張ったね。えらいよ、ノノ。元気になって、早くママと一緒に
おうちに帰ろうね。」
と話しかけて、少し嬉しい気持ちでICUを後にしました。


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